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2012年9月10日月曜日

ICUの育児サポート



幸せな結婚の後には、多くの夫婦を待ち構えているのは「育児」という段階だ。育児といえば、最近ICUポータルで「授乳室設置」というお知らせが流れた。授乳室の現状はどのようになっているのか。准教授の生駒夏美先生にお伺いしたところ、2012年5月23日現在の時点で、各部署からの許可を待っているため、まだ実質的に始動してはいないそうだ。使用開始した際には椅子や電子レンジなどを設置する予定。授乳やオムツ替えなど、子供を連れて大学に来た際に便利に使える部屋になりそうだ。
アンケート調査によると88パーセントの生徒が就職先を決める際、産休や育休などのシステムの充実を重要視している。授乳室を設けたICUだが、実際に育児フレンドリーなのか。ジェンダー研究センターは大学側に、おむつ交換台の設置、授乳室の設置、そして将来的には保育所設置を要望した。そのうち前者2つが実現したが、まだ問題は山積みである。

- 産休制度の創立
- 教員に対して育児中の学生・院生への配慮の徹底
- 図書館の20歳以下入館禁止措置と本館への関係者以外立ち入り禁止を見直し、例外措置を設置
- 子供連れが入寮できるシステム作り
- 将来的に保育施設を幼稚園との統合を含め、省職員、学生、院生、非常勤講師が利用しやすい学内保育所の創立
                                 (Gender and Sexuality No.07 2012 p.106)

ICUに対し、育児サポートを求めているのは一つの窓口ではない。ジェンダー研究センター、ICU卒業生により創立されたICRSU、そして個人の学生、先生ご本人など多くの方々が関わっているそうだ。
今は育児に無関係な学生も、その多くが将来的に関わらなくてはいけないことだ。少子化が叫ばれているように、今の日本は育児中の親にとって厳しい社会である。育児をサポートする大学の新しいモデルとして育児フレンドリーな学内を作ってほしい。

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