ページ

2012年9月10日月曜日

コラム「〇〇学とは何か」 第一回 宗教学


「〇〇学とは何か」とは今月号から始まる新コーナーです。各メジャーに対する疑問について先生にお話しを直接お伺いします。その第一歩としてICUのCであるCRISTIANITYに関連する宗教学について魯先生にお話を伺いました。宗教とは自分の土台、あるいは世界観であり、生命倫理、社会現象、自然観など世界を見るレンズに影響を与えるものです。つまり、宗教とは自らの「羅針盤」であり、方向性を表してくれるものなので、宗教を考えることは人生を考えることでもあります。私は生徒に自分がどのようなレンズで世界を見ているのかということをじっくり考えてほしいと思います。宗教学とは体験や出会いなどの非合理性と合理性両方を含んでいる学問なので、そこから、人間の本性が見えるのだと思います。宗教学メジャーの生徒に『イスラエル社会の離婚観』という論文を書いた人がいます。社会学や経済学などの学問であれば人間にフォーカスを置きますが、宗教学は人間と信じられる対象、超越や神を前提にするバランスのとれた学問なのです。人文学の王と言ってもいいでしょう。

0 件のコメント:

コメントを投稿