みなさんはデートDVという言葉を知っているだろうか。
「デートDV」は、交際相手からの暴力を指す。DV被害を受けている女性を支援しているNPO団体レジリエンスによると、暴力は身体的暴力、精神的暴力、性的暴力、経済的暴力に分けられる。身体的暴力は、殴る、蹴る、物を投げられるといった物理的接触を指す。精神的暴力は、「死ね」などの相手を傷つけるような言葉を頻繁に言うような言葉の暴力だけにとどまらず、例えばメールの返事がすぐに来ないと相手が不機嫌になるような相手を精神的に追い詰める行為を指す。性的暴力は、相手が性行為を望まないにもかかわらず、無理矢理行為に及んだりすることを指す。経済的暴力は、いわゆる「ヒモ」のように相手からお金を搾り取る行為を指す。このように、ひとえに暴力と言っても、一概に身体的暴力のみを単に 意味しないするわけではないのである。
身体的暴力 と聞くと、「わたしの彼氏はそんなことしない」「彼女を殴るなんて考えられない」と思う人は多いように思う。しかし、例えばLINEの返事がすぐに来ないと怒ったり、交際相手が異性と一緒にいることを良しとしなかったり、今何をしているのかを頻繁に聞かれたりするケースを考えるとどうだろうか。これは、いわゆる「束縛が強い」と片づけられることが多いのだが、ここに危機感をおぼえてほしい。「束縛が強い」ということは、「愛情が強いことの裏返し」なのでは決してない。交際相手のこうした「束縛が強い」行為により、不自由さを感じたならば、それはもう「精神的暴力」、つまりデートDVなのだ。
デートDVは、認知度は普通のDVに比べてまだまだ低いことから、軽視されがちである。「わたしは絶対に関わることはない」と自負していることこそ、一番危険な状態である。今一度、自分の周囲を見直し、ひとりひとりが意識を持つことが重要である。
(The English version is preparing.)
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